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北海道足寄町にて実証試験を行いました

2018年4月9日(月)に市町村デジタル移動通信システム同報利用実証実験を北海道足寄町で行いました。

 

足寄町の防災行政無線は、現在アナログ方式で同報系と移動系の両方を運用されていますが、デジタル化に伴い財政面の問題などで色々と方式を検討されていました。

 

そこで今回、市町村デジタル移動通信システムの同報利用で実証実験を行ったところ、

 

・同報系と移動系が同時に整備可能

・屋内受信機を全世帯に整備可能(屋外アンテナの設置が数%で済む)

・基地局も最高2局で済む

・緊急防災・減災事業債が該当する

 

等により財政負担も従来の方式で更新するより少なく済むにも関わらず、それ以上のシステムを導入することができることを証明できました。

 

その実証実験の様子は次の通りです。

電波伝搬エリア確認状況

午前中は、足寄町職員の方と一緒に車に乗り込み、電波伝搬エリアが確保されていることを携帯型無線機および屋内受信機で確認しました。

 

足寄町は、2005年1月まで日本最大の面積を持つ市町村という程広大でしたが、今回仮設した基地局からオンネトーまで約50kmも通信可能なことが確認できました。

 

結果、シミュレーション通り問題ないことが確認できました。

セミナー状況

午後からは足寄町役場にて足寄町役場職員様と根室市職員様にご参加いただき、電波伝搬エリア実証実験の結果報告と、システムの概要説明、実際に操作卓を操作しながら携帯型無線機および屋内受信機に放送をして、音質の評価を行いました。

 

音質について問題ないとご評価をいただきました。

 

次に、Jアラート優先放送機能に対しても評価を行いました。

通信中の携帯型無線機の通信を遮断して、携帯型無線機および屋内受信機にJアラート放送されることを確認(優先放送機能)しました。

 

Jアラートのサイレン音に関しても携帯型無線機および屋内受信機に内蔵されている音源から再生しているので、音質について問題ないとご評価をいただきました。

 

屋外拡声スピーカーの音質確認

最後に屋外にて、屋外拡声スピーカの音質の評価を行いました。

 

屋内受信機同様音質について問題ないとご評価をいただきました。

今回の実証実験の結果、足寄町様には今回ご提案したシステムが非常に有効であるとご評価いただきました。

 

実証実験のフィールドをご提供いただいた足寄町様に大変感謝しております。

ありがとうございました。