2018年4月11日（水）に市町村デジタル移動通信システム同報利用実証実験を北海道鷹栖町で行いました。
鷹栖町の防災行政無線は、現在アナログの移動系のみで同報系が未整備です。
近年北朝鮮のミサイル等により同報系の整備も必要となり財政面の厳しい中、何とか同報系を整備できないか検討されていました。
そこで今回、市町村デジタル移動通信システムの同報利用で実証実験を行ったところ、
・同報系と移動系が同時に整備可能
・屋内受信機を全世帯に整備可能（屋外アンテナの設置が数％で済む）
・基地局も役場に1局で済む
・緊急防災・減災事業債が該当する
等により財政負担も従来の方式より少なく済むにも関わらず、それ以上のシステムを導入することができることを証明できました。
その実証実験の様子は次の通りです。
午前中は、鷹栖町職員の方と一緒に車に乗り込み、電波伝搬エリアが確保されていることを携帯型無線機および屋内受信機で確認しました。
結果、シミュレーション通り問題ないことが確認できました。
午後からは鷹栖町役場にて鷹栖町役場職員様と妹背牛職員様にご参加いただき、電波伝搬エリア実証実験の結果報告と、システムの概要説明、実際に操作卓を操作しながら携帯型無線機および屋内受信機に放送をして、音質の評価を行いました。
音質について問題ないとご評価をいただきました。
次に、Jアラート優先放送機能に対しても評価を行いました。
通信中の携帯型無線機の通信を遮断して、携帯型無線機および屋内受信機にJアラート放送されることを確認（優先放送機能）しました。
Jアラートのサイレン音に関しても携帯型無線機および屋内受信機に内蔵されている音源から再生しているので、音質について問題ないとご評価をいただきました。
最後に屋外にて、屋外拡声スピーカの音質の評価を行いました。
この日はあいにくの雨と風でしたが、それにも負けない音で屋内受信機同様音質について問題ないとご評価をいただきました。
今回の実証実験の結果、鷹栖町様には今回ご提案したシステムが非常に有効であるとご評価いただきました。
実証実験のフィールドをご提供いただいた鷹栖町様に大変感謝しております。
ありがとうございました。